ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

大逆事件100年と靖国神社

専修大神田校舎で開かれた講演&シンポジウム、
「大逆事件と知識人」に参加してきました。
今年は幸徳秋水ら社会主義者が弾圧された大逆事件から100年です。

大逆事件の被告の弁護を担当した今村力三郎は、
戦後、専修大総長を務めた。

森鴎外、夏目漱石、石川啄木らの、
知識人に焦点を当てながら事件を再検証。
僕は前半1時間ほどの講演を聞いて引き上げてきたのですが、
その講演で再確認したこと、新たに得た知識は以下です。

★幸徳らが「明治天皇暗殺を計画した」事実はない。
★今だに「明治天皇の暗殺を計画した大逆事件」と記述している教科書が存在する。
★事件をでっち上げ、デタラメな裁判を推進した首謀者は山県有朋、ブレインは森鴎外だった。
★管野スガは頭脳明晰だったらしい。
★特高に充てられた予算は潤沢だった。

山県有朋の無知と老害が引き起こした冤罪だったとも言えるらしい。
無知が社会主義という新思想に対する偏見を引き起こしたのだ。

写真は専大神田校舎の近くにある靖国神社です。
「天皇暗殺計画」というでっち上げで、
国家に殺された幸徳や管野ら12名。
靖国に祀られているのは天皇のために死んだ人たち。
両方とも国家に殺されたのだと思う。

雑誌を作る意義は国家的なものを批判することなんでしょうね。
今はネットがあるじゃないか?
はたして、ネットは万能なのかな?