ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
大杉栄&伊藤野枝の共訳にミスを発見!
生誕120周年【伊藤野枝 1895-1923】連載中!
第217回に加筆。
大杉栄と野枝の共訳「科学の不思議」は、
ファーブルの著書を
日本語に訳したものです。
原書は
“Le Livre d’ Histoires”(Récits Scientifiques)。
ネットで英語翻訳してみると、
「Le Livre d’ Histoires」は
「The Book of Stories」、
「Récits Scientifiques」は
「Scientific Stories」。
で、ファーブルが書いた
この英訳本が
『The Story Book of Science 』。
野枝と大杉は1912年に
出版されたこの英訳本から、
日本語に重訳したわけです。
![]() |
ファーブル昆虫記 セミとサソリ 生と死を見つめて [DVD] 新品価格 |
英語版
『The Story Book of Science 』に
当たってみると、たまたま
「THE YEAR AND ITS SEASONS」
という章が目に入ったので、
この部分を大杉と野枝は
どう日本語訳しているのかを知りたくなり、
翻訳文を読んでみたら、ミスを発見。
まあ、ケアレスミスでしょうが。
なんだか、ちよっと、
鬼の頸でも取ったような
気分になったりしたが、
しかし、こういうことも
ネット時代だから
容易にできてしまうのですね。
しかし、日本語訳、巧いですね。
野枝の英語の読解力は
どれくらいあったのだろうか。
野枝が下訳をやり、
大杉が手を入れたのは
間違いないけど。
★ツルシカズヒコとワタナベ・コウの最新著作