ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
諦めぬ生き方を徹底した伊藤野枝
生誕120周年【伊藤野枝 1895-1923】連載中!
【メモ】001井出文子と岩崎呉夫と
瀬戸内晴美(寂聴)を改稿しました。
井出、岩崎、瀬戸内の三人が、
歴史から抹殺されかかっていた
伊藤野枝を浮上させた功労者
ということになりましょうか。
三人ともに大正生まれです。
三人に共通するのは、
まず『青鞜』を知り、
そこから野枝に興味を
持ったというところですね。
美は乱調にあり (英文版) ― Beauty in Disarray (タトルクラシックス ) 中古価格 |
岩崎呉夫の「伊藤野枝論」も
的を射ていると思う。
岩崎は野枝を
「あきらめぬ」生きかたに徹したと評し、
好悪や是非の小感情をさておいて、
彼女を理解しようではないかと言う。
これは名言ですね。
そして岩崎はこう書いている。
だから「野枝の心の動き、
手足の動きのいちいちにまで
立ち入らざるをえないのである」と。
野枝の「心の動きや手足の動き」に
着眼し関心があるという岩崎にも、
私は強くシンパシーを持つが、
それを具現化できるのは
ワタナベ・コウの絵だと断言したいです。
★ツルシカズヒコとワタナベ・コウの最新著作