ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

伊藤野枝と『エロス+虐殺』と神近市子


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こんなブログを見つけました。

『伊藤野枝全集』(1970年版)

ブログの筆者は旧字旧仮名が
当用漢字、新仮名遣いに
改められていることが
残念だと書いていますが、
これは私も同感です。

特に書簡は実際にどんな字を
使っていたのか、
これは重要だと思う。

野枝が「時代を50年先どり」
していたと言われるのは、
70年代のウーマンリブの
先覚者だったとする評価が
あるからだと思います。

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吉田喜重監督『エロス+虐殺』が
1970年に公開されたのも、
野枝が「時代を50年先どり」
していたことにリンクしている
と考えると、腑に落ちます。
さすが、吉田喜重!

存命だった神近市子(82歳)が、
この映画の上映差し止めを
求めて提訴したが(結果は棄却)、
そうなると、
神近は野枝より50年遅れていた
ということになりましょうか。

こういうことも言えるかもしれない。
『エロス+虐殺』は
50年時代を先取りした映画だったと。

とすれば2020年ごろに
「エロ虐」が一般的に
注目される可能性が高いですね。

さて「世間の風潮は明治・大正・昭和、
そして平成とちっとも変わっていない」
というブログ筆者の結語。

確かに、そうですね。

そういう世間の風潮を煽る、
マスコミの体質も、
ちっとも変わっていないと私は思う。

たとえば、
青鞜時代の野枝たちの真の敵は
マスコミでした。

これは、自分が週刊誌の編集長を
経験した実体験から
痛感したことでもあります。

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