ジタバタせずに……

ポチのクレヤン編集長日記：ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

2010-09-25（土）

連日、不要本の整理をしているので、古本屋さんのお世話になっている。僕が買い取ってもらっているのは自宅近くの笹塚の古本屋さんなのだが、最近、街を歩いているとつい古本屋さんに立ち寄りをしてしまう。古本屋さんがどんな本を欲しているのか、そして販売価格はいくらぐらいのなのかが気になるからだ。

それはともかく、古本屋さんで古書を見ていて思うのは、もう新しい本なんて不要なんじゃないかということ（そうなってもらっては困るのだが）。昔の本、といっても20年〜30年前の本なんだけど、内容も装丁も今の新刊に比べて圧倒的に存在感がある。雑誌もしかり。

で、僕の頭がクラクラしそうになるのは、過去の本の方が今の本より圧倒的に優れているという現実に直面するからだ。どんなに今を肯定的に捉えようとしても、無理がある。これは出版というジャンルだけじゃないのだろうけど。今という時代は、ジタバタせずに過去を見つめることにウエイト（その全てではないにしても）を置く時代なんだなと思うわけです。そこにしか未来はない。言い方を変えれば、出版界に関してだけでも日本の過去はものすごく密度が濃かったのだ。

今、もし雑誌編集者を志す若い方がいるなら、昔の雑誌で雑誌作りの面白さを知り、昔の雑誌から学ぶしかない。ちなにみ、僕は昭和30年代、週刊誌全盛期のザラ紙の週刊誌に妙に惹かれます。
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