第1259回 メダカ、アメンボ、キツネノボタン


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伊藤野枝1895-1923「第62回鉛筆」
の絵をアップしました。

伊藤野枝1895-1923「第62回鉛筆」 by ワタナベ・コウ on pixiv

絵の舞台は、
1913(大正2)年7月1日、
東京府下上駒込染井。

東京郊外だった染井に
都心から移り住む人が増え、
新興住宅地になりはじめたころです。

しかし、まだ、川があり、森があり、畑があり、
さまざまな「田んぼの生き物」も
暮らしていたはず……という推測で
描きました。

参考資料は以下。

『川の地図辞典 江戸・東京/23区編』↓
辻家のあったあたりに流れていたと思われる
谷田川の存在を確認するために。

『北豊島郡誌』↓
データ的には古いんですが、
染井の大正前半の様子を感じとるために。

『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩』↓
これは東京散歩が好きな人にはかなりおすすめ。
染井は掲載されていませんが、
おおまかに武蔵野台地の感じを知るために。
中沢新一著『アースダイバー』
オタク的に進化したような本とも言える。

『田んぼの生き物図鑑 増補改訂新版』↓
メダカ、トウキョウダルマガエル、
稲につかまる上陸したてのカエルの幼体、
バッタ、アオムシ、ナナホシテントウ、
アカハライモリ、コガネグモ、
ヒメイトアメンボ、
そしてキツネノボタンを
絵の中に紛れこませたくて。

↑この本を読んで、
田んぼの中で育った私にはフツーだった
昆虫や魚や植物の多くが、
いまや絶滅危惧種になっている事実に
驚愕しました。

『図説 台所道具の歴史ー主役の道具たちー』↓
台所の絵を描くからには、
台所の歴史を少しは知っておこうと思って。

↑台所の歴史本はほかにも読んだんですが、
この本が最も深い!と思いました。

最終章「排出の設備と道具」を読んで、
この前読んだ
『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?』の、
人類の進化は排泄をいかに処理するかの
歴史だった(大意)を思い出しました。

『明治・大正・昭和の食卓』↓
明治大正生まれの女性たちへの
食インタビュー集なんですが、
研究者が「正確」なデータで語る真実とは
別の真実も存在する、と知れる本です。

『江戸おかず 12ヶ月のレシピ』↓
江戸の札差しの娘だった辻ミツ
(辻潤の実母)さんが取り仕切っていた
辻家の食卓のイメージをふくらませたくて。

『日本料理の歴史』↓
野枝が生きた100年前は、
西洋から日本のアイデンティティーを
突きつけられた時代でもあります。
日本画しかり邦楽しかり日本料理しかり。
この本は、日本料理の源泉を京都の料理に置いて、
日本料理とはなにかを論じた本。

『日本人は何を食べてきたかー食の民俗学』↓
現在読み中でまだ読了してないんですが、
日本人が実際に食べてきたものから、
日本人の食の特徴を探ろうという本。
かなり面白い。

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