コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第1321回 アムンゼン生地とロアール・アムンセン
今日からコウ手芸部始動しました。
以前に着物で参加してくれたSさんに、
「あら、洋服で残念」と言ったらば、
「コウせんせが着物かと思いましたよ」
と言われました。
今日は午前中から始動だったんで、
着る時間なかったのよ(泣。
さて、昨日着た自作羽織↓
↑この羽織の生地、
ちりめんに似てるけど
ちりめんじゃない生地の名前、
ようやく思い出したわよ!
アムンゼン、でした。
アムンゼンという名前を思い出すために、
あれこれ和柄布を検索したので、
ついでに、楽天MYページに
●着物JAPANリストを新設しました。
『カラフルモダン』アムンゼンファブリック●素材:コットン100% ●生地幅:約110cm |
↑これで着物作ったら超かわいい!
と思ったけど、
もう矢絣がわずかしか
残っていないもよう。
わずかって、
過去の経験から推察すると
1〜2mくらいだよね。
ちなみに、
約110cm幅の洋服地で着物を作る場合、
1反は37cm幅約12mとして、
3分の1の必要量、
つまり4m必要です。
身長の低い人は、
残る部分が多くはなるが、
それでも4m必要でしょう。
中羽織を作る場合も、
身頃を袷にするとして、
半端だけど、やはり4m必要
(ちゃんと計算してないので
もう少し少ないかも)。
*
さて、
アムンゼンは、
ちりめん風のブツブツした表面が
梨に似ていることから
梨地織りとも呼ばれる生地です。
コットンだけど柔らかくて、
コットンにしてはシワにもなりにくい。
そして、ミシンで縫いやすい。
まつり縫いとかの手縫いも
わりとラクな生地です。
和風コットン生地・アムンゼン枝梅柄(黒)【RCP】 |
文化出版局刊『服飾辞典』
(1984年版)によると、
アムンゼンという名前は、
その生地が開発されたころ
ノルウェーの探検家アムンゼン
(1872-1828)が南極点到達に
成功したことにちなんだ、
ということです。
和調木綿(鏡面花文様)カラシ【布地 生地 和柄】【RS】1 |
探検家アムンゼンの名前は、
正しくはロアール・アムンセン
のようですが、
彼が人類史上はじめての南極点到達を
成し遂げたのは、
1911(明治44)年12月14日。
ってことは、
アムンゼン生地の開発は、
1911(明治44)年の年末か、
1912(明治45/大正元)年1月
あたりでしょうか。
アムンゼンは、最初はウール製で、
着物地によく使われていたようですから、
冬に開発成功あるいは
販売開始したんでしょうね。
そして、
アタシがアムンゼン生地を好きなのも、
明治大正時代の匂いがする、つまり、
レトロな香りが漂う生地だからなのかも。
今では、
コットンやポリエステルが主流で、
ウールのアムンゼンはあまり見かけませんね。
いやいや、それにしても、
かわいいJAPANモティーフのアムンゼンが、
わりとヒットしました。
毎年、世田谷羽根木公園の梅祭りに
梅を見に行くんですが、
今年は、アムンゼンの羽織か着物で
行こうかなあ(夢が広がるわあ)。
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