コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第1321回 アムンゼン生地とロアール・アムンセン





 
今日からコウ手芸部始動しました。

以前に着物で参加してくれたSさんに、
「あら、洋服で残念」と言ったらば、
「コウせんせが着物かと思いましたよ」
と言われました。

今日は午前中から始動だったんで、
着る時間なかったのよ(泣。

さて、昨日着た自作羽織↓

20160101_ph06

↑この羽織の生地、
ちりめんに似てるけど
ちりめんじゃない生地の名前、
ようやく思い出したわよ!

アムンゼン、でした。

アムンゼンという名前を思い出すために、
あれこれ和柄布を検索したので、
ついでに、楽天MYページに
●着物JAPANリストを新設しました。

↑これで着物作ったら超かわいい!
と思ったけど、
もう矢絣がわずかしか
残っていないもよう。

わずかって、
過去の経験から推察すると
1〜2mくらいだよね。

ちなみに、
約110cm幅の洋服地で着物を作る場合、
1反は37cm幅約12mとして、
3分の1の必要量、
つまり4m必要です。

身長の低い人は、
残る部分が多くはなるが、
それでも4m必要でしょう。

中羽織を作る場合も、
身頃を袷にするとして、
半端だけど、やはり4m必要
(ちゃんと計算してないので
もう少し少ないかも)。

さて、
アムンゼンは、
ちりめん風のブツブツした表面が
梨に似ていることから
梨地織りとも呼ばれる生地です。

コットンだけど柔らかくて、
コットンにしてはシワにもなりにくい。
そして、ミシンで縫いやすい。
まつり縫いとかの手縫いも
わりとラクな生地です。

文化出版局刊『服飾辞典』
(1984年版)によると、
アムンゼンという名前は、
その生地が開発されたころ
ノルウェーの探検家アムンゼン
(1872-1828)が南極点到達に
成功したことにちなんだ、
ということです。

探検家アムンゼンの名前は、
正しくはロアール・アムンセン
のようですが、
彼が人類史上はじめての南極点到達を
成し遂げたのは、
1911(明治44)年12月14日。

ってことは、
アムンゼン生地の開発は、
1911(明治44)年の年末か、
1912(明治45/大正元)年1月
あたりでしょうか。

アムンゼンは、最初はウール製で、
着物地によく使われていたようですから、
冬に開発成功あるいは
販売開始したんでしょうね。

そして、
アタシがアムンゼン生地を好きなのも、
明治大正時代の匂いがする、つまり、
レトロな香りが漂う生地だからなのかも。

今では、
コットンやポリエステルが主流で、
ウールのアムンゼンはあまり見かけませんね。

いやいや、それにしても、
かわいいJAPANモティーフのアムンゼンが、
わりとヒットしました。

毎年、世田谷羽根木公園の梅祭りに
梅を見に行くんですが、
今年は、アムンゼンの羽織か着物で
行こうかなあ(夢が広がるわあ)。

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