コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第1431回 若冲とか「家庭科」とかコンラッドホテルとか
NHKがますます嫌いになってるんで(笑)、
「チッ、やるのかよ」と思いつつ、
観ちゃいましたよ、NHKスペシャル
「若冲 天才絵師の謎に迫る」。
「生誕300年記念 若冲展」、
行きたいけどなあ。
金もないが時間もないしなあ。
いやいや、
人混みの中で絵を眺めることほど
イヤなことはありませんから、
Uさんからもらったパンフレットを
壁に貼って↓行った気になっておきます。
しかし、
絵師が絵に込めた「メッセージ」を
研究者に「深読み」で解説される、
それも「情緒的」に解説されるのって、
ムズムズするわね。
ま、それはともかく。
*
さて、今日のコウ手芸部、
家庭科がぜんぜん出来ないのに
家庭科を教えなきゃいけなくなった先生への
レッスン2回めでした。
いや、初回は、どうなることかと思ったけど、
縫えるようになってきましたよ、センセー(笑)。
「右側に布の少ないほう」
とコウ先生の言葉を繰り返しながら
ミシンを踏む姿、キュンとしました(笑。
ご本人が先生になった時代には、
家庭科専任の先生がいて、
家庭科が出来なくても
大丈夫だったそうです。
いちど退職したのを
講師で呼ばれて学校へ行ったら
「家庭科を」と言われ
「ええっ、私、ぜんぜん出来ませんよ」
と言ったんだけど、
「そんなの知りませんよ、だって、
それで呼んだんだから」と言われたと。
学校には、若い女性と
男性の先生しかいなくて、
「私が ”おばあちゃん” だから、
出来ると思ったんでしょうね」とも。
*
家庭科という呼び名は間違っている
と私は思っていますが、
バブル世代のアタシの学生時代に
家庭科が軽んじられていたのは
まだ理解できるとして、
すでに経済衰退期に入った日本では、
裁縫は「生きるために必要な技術
(搾取構造に気付くという意味でも)」
なのは間違いないでしょう。
そんなステキな技術を、
公立の学校で教えられる人がいない、
という事実には驚く、というか、
あきれますねえ。
以前、コウ手芸部に通っていた
フランス人の男性は、
「日本は、本当に、こういうこと(裁縫)を
学校で教わるんですか?」
と私に質問していました。
料理はどうか知りませんが、
フランスでは、裁縫は学校ではなく、
家庭で(女性が)教わるものらしい。
それはそれでどうかと私自身は思いますがね。
男らしさ、女らしさのための技術ではなく、
人間が自分の生活に必要なものを作って、
生活を維持し、発展させるための技術なんだし。
という感じで、公立学校の先生が「自腹で」
教わりにやって来ることは多々あるんですが、
そのたび、「私を呼んでくれないですか?」
と笑いながら(←重要)売り込んでいます。
しかし返答はいつでも
「ヨソから人を呼ぶお金はないって
言われてます」。
という話をほかの人たちにすると、
「裁縫の出来ない人がどうして家庭科を
教えてるんでしょう」とか
「どうしてお金ないんですかね」とか。
特に後者の声には同感っすよねええ。
コンラッド・ロンドン・セントジェームスホテルの
1泊19万8000円のスウィートホテルに
都知事が泊まるお金があるのに(笑)、
外部から裁縫の先生を呼ぶ経費も
ないんでしょうか。
石原都知事時代に、
某都立高校の夏休みの特別授業で、
クイックソーイングでの洋服作りを
教えに行ったことがありますが、
交通費プラスわずかの謝礼は、
もらいましたよ。
石原都知事名あての申請書みたいのを
書かされたのは気分悪かったけど(笑)、
当時はまだマシだったんでしょうか。
ちなみに、某県立高校では、
なんとかという人を講演に呼んで、
ビックリするような金額を支払ったと
関係者から聞き、「コウ先生って
ずいぶん安いんですね」と笑われ、
ギャフンと思いました(笑。
しかしまた、
そんな金がある公立高校ってのも
どういう仕組みなのか、不思議だが。
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