コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第63回 ギンガーのはさみ

ギンガーのはさみって超有名なんだそうですね。
ぜんぜん知らなかった。
大阪教室に、ギンガーのはさみを持ってた人がいて、
アックス・ヤマザキのTさんに教えてもらいました。

持ち手の柄が年ごとに変わる限定版が人気だとか。
ネット検索してみました。
なるほど、手芸ファンに人気の出そうな柄ですね。
切れ味も、とっても軽いのにシャキンと切れてすごくいい感じでした。

大阪教室の方は、
アメリカで買って70ドルくらいだったと言ってました。
ネット検索した感じでも、
8インチ(約20センチ)でだいたい7,000円ぐらい。
大きさはその上もあるんでしょうか。
洋服作り用だと、24センチ(10インチになるのか?)が
ベストだと私は思うけど。
パッチワーク・ファンとかに人気のはさみっぽいから
8インチのがメインで売られているんですかね。

私が長年愛用しているはさみは、
ヘンケルのゴールド・双子のクラシックタイプ、24センチです。
愛してます!
ギンガー見ても、やっぱりこっちがいいわと心の中で思いました。
フォルムとデザインが断然私好みなんです。
正直言って、はさみの持ち手に花柄なんてキ・ラ・イ。
ちなみに「私の嫌いなはさみ」についてはクレヤン6号に掲載。

そういえば、2月の教室のとき、東京教室のスタッフに
「コウさんは、裁断用カッターを使ってますか?」と
質問されました。
いや、もとい、
「コウさあ〜ん、これってどう思いますか?」と
質問されました。

ソーイングの本で、初心者が最初にそろえるもの一覧が載っていて、
裁ちばさみじゃなくてカッターが載っていたから
カッターを買ったのだけど、使いにくくてしょうがない、
失敗したときがタイヘンで、ってことでした。

「失敗したとき」というのは、
曲がってしまうとガアッと曲がってしまって、
生地の破損の仕方が大きいというわけです。

カッター愛用者の人々はこの話を聞いて
「そりゃあ、使い方が下手なだけ、不器用なんだ」
と思うでしょうが、私もそう思います。

でも、世の中の99%の人が不器用です。
不器用な人が多いから、はさみよりカッターのほうが便利よ、
なあんてことを言って、
目先の変わった道具を売ろうとする人たちがいるわけですし、
不器用な人ほどちょっと変わった道具を買う傾向にある。
まあしかし、モノの需要はそういうところにあるとも言えますね。
ばかな人ほど頭のよくなる〜って本を買う傾向にある。とか。

不器用な人ほどフツーの道具を使え、
と私は思います。
これは、洋服作りに限らず、なんにでも通じそうなことですね。