第1438回　リバティとスティーブンソンとワイルドとドイル

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2016-05-01（日）

冬にSさんからもらった
和綿（日本のコットン）の種を植えたら
芽が出た！↓

さて、
コットンと言えば、
シルクを模して開発されたコットン、
タナローンという薄い生地があります。

タナローンが売りの、
イギリスのブランド生地「リバティ」の
2016春夏・子供服向けコレクション
「ザ・ガーデン・ドリームス」が
「ホビー家コテツ」さんに入荷したようです。

コウ手芸部には現在、
リバティのタナローンでワンピースを
作ったらかわいいお年頃の女の子を
持つママたちも参加中ですので、
コウ先生セレクトの３種をご紹介しましょう。

ひとつめは、
コウ先生も大好きなモチーフ、鳥さんの
「ストロベリー・フィースト」↓
（これは大人用にもいいんじゃ）

↑地のグリーンが晩夏っぽいので、
ウエスト切り替えで
ギャザーをたっぷり入れたスカートに
プクンと膨れたパフスリーブの
ワンピースにして、
ウエストには、
地のグリーンよりやや濃いグリーンの
ベルベットリボンをつけたりするのは、
どうでしょう。

注意点としては、
鳥さんが一方方向を向いているので、
裁断するときは上下に気をつけましょう。

ふたつめのコウ先生セレクトは、
「ダンジング・カイツ」（踊る凧！）↓

↑白い地が盛夏っぽいので、
ノースリーブのAラインワンピとか。

ノーカラー、ノースリーブの始末に、
ビビットな赤とかオレンジの
バイアステープを使うと
チラ見せでかわいくなりそう！

ノーカラーの衿ぐりの始末を
バイアステープでおこない、
そのまま後ろで結ぶリボンにしちゃう
とかもかわいー！

３つめのコウ先生セレクトは、
雲と星空がポップな「ハイディング」↓

↑男の子のアロハシャツとか、
女の子のスモックブラウスとか、
どうでしょう。

星が目立つんで、パジャマとか、
と言いたくなるけど、
タナローンでパジャマはもったいないかな。

いや、シルクのパジャマって売れてるらしいし、
シルク風コットンのタナローンでパジャマ、
いいかも！

ちなみに、
「ザ・ガーデン・ドリームス」
というコレクションは、
小説『宝島』『ジキル博士とハイド氏』
などで知られる作家、
スティーブンソン（1850〜1894）の
詩集『子供の詩の園』を題材に
デザインされたものだそうです。

スティーブンソンと言えば、
1850年生まれの
スコットランド出身の小説家。

同じ1850年代生まれで、
イングランド以外（←重要）の
イギリス出身の作家としては、
オスカー・ワイルド（1854〜1900）と
コナン・ドイル（1859〜1930）がいます。

ワイルドはアイルランド、
ドイルはスコットランド出身です。

３人は、
現代社会の生きづらさの根である
「近代」や「人間疎外」ってやつを
探求するような本を読んだりすると、
必ず登場する作家たちであります。

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2014/10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス」の、
当日配布資料のpdfファイルです↓
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス
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●雑誌『hito（ヒト）』3号にインタビュー掲載

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』（リトルモア）書評↓
http://bit.ly/fHvj35