第1515回　綿ボイルと綿サテンとテトロンバイアステープ

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2016-07-18（月）

今日のコウ手芸部では、
同い年（←今日の重要データ）Sさんの
超かわいーブラウスが完成しました↓

50代女子が、
レースのスカートとかで
フォーマルっぽくでもいいし、
チノパンやデニムと合わせて
カジュアルにも着られそうだし、
かわいーブラウスでしょう。

身頃は綿ボイルで、
衿とペプラムは綿サテンなんですが、
この生地の組み合わせは、
いまのところ、
2016年コウ先生賞（笑）です。

綿ボイルの薄くてサラッして
カサッとした生地質と
綿サテンの光沢のある、といっても
抑えめな光沢度が洗練された感じで、
２種類の黒の組み合わせが芸術的です！

ちなみに、この綿ボイル、
ボイルガーゼってやつですから、
超縫いにくい素材です。
裁断もしにくい。

できるだけシンプルな形で裁断し、
綿ボイルのみで縫う個所（意味わかりますか？）を
いかに少なくするかが、
上手に仕上げるコツ、と
コウ先生は考えます。

生地選びは、Sさんによると、
「コウ先生が迷ったら
店員さんに相談しなさい、
と言った言葉を信じて」
某手芸店の店員さんをつかまえて、
「迷惑な客（＠Sさん）」になりながら
こういう感じを作りたいとか
あーだとかこーだとか相談して
選んでもらった生地なんだそうです。

いやいや、まあ、あんまり店員さんに
迷惑はかけちゃいけませんよ。

裾のペプラムは、
当初はつける予定じゃなかったんですが、
完成しかけたところ、
着丈が短いわあ、おなかが目立つかしらあ、
とかなんとか、
センセーなにか案はないですか、とか、
言うんで、
「じゃあ裾になにか足したら」と。

それで、衿に使った残りの
綿サテンを利用することにしたんですが。

ったって、ホント、
残骸的のこり生地だったんですよ。

それをなんとかつないで、
とれるだけを使ったんですが、
結果的に、ペプラムのギャザー分量、
ペプラムの幅がいい感じになって、
コウ先生大満足！

ペプラムの分量って難しんだよね。
野暮ったくなりがちなので。

そして、
さらなるデザインポイントが、
衿と袖ぐりの縁の始末に使った
バイアステープですよ。

最もフツーの
「テトロン両折12.7ミリ」って
バイアステープなんですが、
それの黒を２つ折りして縫っています。

あ、なので、つまり、
３種類の黒を使っているわけですよ。
クロスマジックですなあ。

綿ボイルという極薄生地なので、
ノースリーブの袖ぐりの始末、
何が最も簡単できれいか、
コウ先生は（Sさんではなく）悩みました。

当初は、
綿ボイルで共布バイアステープを作って
始末しようと考えたのですが、
薄くてフニャッとした生地で
身頃の裁断が超大変だったので、
Sさん、
「きれいに切る自信はないです！」と、
ハッキリと。

はいはい、確かに。

で、既製のバイアステープを
使うことにしたんですが、
既製のふちどり用の幅だと
やや野暮ったい感じになるので、
12.7ミリを半分に折って、
仕上げ約6ミリで縫うことにしたんですよ。

バイアステープは、
太い幅だと縫うのは簡単ですが、
野暮ったくなる（手作りっぽい）
という欠点があります。

いや、奇跡的に（笑）老眼なのに（笑）
この6ミリ幅でのコバステッチ（端ミシン）を
Sさん、超上手に縫ったのですよ。

繰り返しますが、
Sさんはコウ先生と同い年です。

黒い生地に黒いミシン糸って
もおホント見えにくいのよね。

よくやった（偶然かもしれんが）！

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