第1517回　真っ赤なTCブロードのスカート

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2016-07-20（水）

コウ手芸部の
子ども夏休み集中コースに参加している
American school 在学 9 years old
Tさんのギャザースカートが完成しました↓

将来の夢がイラストレーターだというTさんは、
オシャレも大好きなのね。

今日、着てたグレーの霜降りスムースは、
写真だとTシャツに見えますが、
ウエストにギャザー切り替えが
入ったワンピースなんですよ。

完成した真っ赤なギャザースカートを
着てみる段になって、
ワンピースの上からだと
ワンピースの裾が見えてしまう。

mama は「いいよ、それで」と言って
take a photo しようとしたんですが、
Tさん、イヤだと首を振っておりました。

親子ゲンカになりそうだったんで（笑）、
じゃ　photo は next time にしよう、
と言ったんですが、
しばらくして、
ワンピースの裾をレギンスの中に入れて
スカートをはくことを思いついたらしく
無事に took a photo.

真っ赤なギャザースカートの
生地は、TCブロードです。

Tさんが選んだ生地で、
真っ赤な色が気に入ったらしい。

しかし、
この真っ赤なブロードとは別の生地を
お母さんも選んで持って来ていたのです。

Tさんが、真っ赤なブロードをコウ先生に
うれしそうに見せている背後から
そおっと生地を差し出し、
「私はこっちのほうがいいと思うんです」
と言って、星柄がプリントされたブルーの
デニム生地を見せてくれました。

Tさんは、首を振って、口をとがらせ、
イヤだイヤだをアピールしてました。

ちなみに、TCブロードとは、
ポリエステル（＝テトロン＝T）と
綿（＝コットン＝C）で織られた
ブロード生地です。

綿100%のブロードより
TCブロードのほうが
しわになりにくい。

ブロードは、
broadcloth（ブロードクロス）の略で、
broad（広い）cloth（布）の意味。

生地の幅は人間の身体が大きくなるにつれて
広くなってきたわけですが、
以前の幅の狭かった生地に対して
幅が広いという意味で、
ブロードクロスと呼ばれました。

なので、ブロードというのは、
登場時点での「新しい」布
というような呼び名なわけですね。

織り方としては、
「平織り」というベーシックな織り方で、
シーチングとかダンガリーとか手ぬぐいとかと
同じ織り方です。

ちなみに、ブロードとシーチングの違いは、
織り糸の太さと光沢の有無です。

ブロードのほうが織り糸が細いために
シーチングよりもやや薄い。

（というか厳密には、織り糸処理の
工程数の違いではないかと）

ブロードは、表面が少し光っています。
シーチングはカサッとした感じ。

一般的に手芸店でよく売っているのは、
無地のコットンブロードですが、
ブロードにはプリントものもあります。

プリント柄のブロードは、
ブロードという名前が
記載されてない場合が多いかも。

綿100％だけど、
細い糸で高密度に織られ、
シルケット加工された
まさにシルクのようなしなやかな
上質ブロードもありますが、
手芸店ではあんまり売ってないかも。

日暮里とかならあるかな。

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