コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第1941回 布を織れない女は、虹の橋を渡れない


Instagram



いやあ、スゴいね、尾畠さん。

山口県周防大島町で行方不明だった
2歳の子どもを発見したボランティアの
尾畠春夫さんですよ。

『秩父事件再発見 民主主義の源流を歩く』
(新日本出版社刊)が好評発売中の
マイ・ダーリンことツルシくんが、
TBS「ひるおび」リポーターの
「山本くん」のファンで、
最近のランチどきは、
「ひるおび」を見てるんですが、
「ひるおび」にも生出演してましたよ、
尾畠さん。

真の人生は65歳から始まる、
と聞いたことがあって、
私はそれにおおいに同意しているんですが、
65歳で魚屋をやめて「人のために生きよう」
と決意したという尾畠さんは、
まさに真の人生を65歳から始めたんですね。

自宅に備えているグッズの数々が
すごかったですねえ。

真の生活力を持ってる人って感じでした。

(ちなみに、秩父事件の本を書いたツルシくんは、
8月5日に63歳になりました)

生活力、といえば、
今日、観たDVD『セデックバレ』第一部
(2011/台湾/ウェイ・ダーシェン監督)に、
「布を織れない女は、虹の橋を渡れない」
という言葉が登場していました。

『セデックバレ』は、
1930年に台湾で起きた
霧社事件を描いたものです。

霧社事件とは、日本のアジア侵略で、
固有の文化や生活形態を破壊された
台湾先住民族が蜂起した事件のこと。

私とツルシくんは、
事件が起こった霧社の地を、
25年くらい前に訪れました。

「布を織れない女は、虹の橋を渡れない」
という言葉は、
台湾先住民族・セデック族が祖先から
言い伝えられて来た言葉のようです。

日本の「機が上手に織れないと
嫁のもらい手がない」(大意)という
言葉とはまるで違う意味です。

というか、真反対の意味というべきか。

「布を織れない女は、虹の橋を渡れない」は、
性別での役割分担を強いた言葉では
ありません。

生活力を持つことの重要性、
人間として生きるための知恵や
技術を身につけることの重要性、
そして、
人間として誇りを持って生きよ、
と伝えてきた言葉でしょう。

*********************
コウ先生の楽天お気に入りリスト↓
●着物JAPANリスト
●洋裁手芸リスト
●キッチン器リスト
●ミシンリスト
●猫リスト
●美容リスト
●食リスト
●靴リスト
●雑貨家具リスト
*************************

コウ先生のLINEスタンプ第3弾
「猫のマリコ」堂々発売中!

14
(↑クリックすると販売ページに飛びます)

*********************
コウ先生画、LINEスタンプ発売中です!
↓クリックすると購入ページにリンクします。
banner01_300px

banner02_300px

iPhoneでのLINEスタンプの買い方はこちらで!
 

*********************
コウ手芸部
コウ手芸部Google+
ワタナベ・コウの子ども手芸教室
●FB裁縫女子宣言!
●FB「裁縫する女」と近代日本
ワタナベ・コウの楽天myページ
クレヤン放送局

*********************

*********************
2014/10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス」の、
当日配布資料のpdfファイルです↓
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス
*********************
雑誌『hito(ヒト)』3号にインタビュー掲載

●「サイゾーウーマン」インタビュー↓
Mサイズ信仰、リバティ族……
裁縫したいオンナたちの虚栄とプライド

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』(リトルモア)書評↓
http://bit.ly/fHvj35