コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第2024回 「女性を黙らせる」歴史に終焉を
今日のコウ手芸部には、
12月に首の椎間板ヘルニアに
なったというKさんが参加。
痛々しい感じでしたが、
「ミシンは大丈夫になりました」
ということで、4歳の娘ちゃんの
ワンピースをつくっておりました。
*
16時に手芸部が終了して、
片付けのBGM用につけた
テレビ(スカパー)のBBCニュースで、
イギリスの女優、エマ・トンプソンと
古典学者、メアリー・ビアードが
対談してました。
面白くて、つい見てしまいました。
メアリー・ビアードは、
イギリスではかなり有名人のようですが、
こちら↓の記事が面白い。
上記記事内に登場する
『Women & Power』はこちら↓
番組は、
メアリー・ビアードが司会をつとめる
BBC arts カテゴリーの、
「Front Row」。
*
エマ・トンプソンが
ケンブリッジ大学卒業というのは、
初めて知りました。
ビアードとともに、
いまも女性の入会を認めないロンドンの
高級会員制クラブの図書館の椅子に座って、
私たちが座っているのを知ったら
当時の人は怒っちゃうだろうねえ、
バンバン(椅子をたたく)、
みたいな導入が面白かった。
『Women & Power』の内容とも
連動しているような、
#me too 運動に関する対談のようでした。
エマ・トンプソンが、
女性とは何かを聞かれて、
女性の定義はわからない、
と答えたという話とか。
女性は、「恥の文化(メンタリティ、
だったかもしれない)」と言われるが、
痴漢にあった女性の多くは、
触られた恥ずかしさよりよりも、
声を上げられなかったことを恥ずかしく
思うのだとか。
しかし、トンプソンは、
19歳で痴漢にあったとき、
声を上げたと。
人間は話すことができる。
それは大きな自信だ、と。
*
最後に二人は、
メアリ・ウルストンクラフト
(Mary Wollstonecraft,1759-1797)の
お墓を訪問していました。
お墓訪問は、世界中で定番の
フィールドワークなのかしら、
と思ったり(笑)。
メアリ・ウルストンクラフトは、
イギリスでの最初のフェミニズム理論家。
フランス革命を取材したりして、
著作『女性の権利の擁護』で、
女性の教育の重要性、教育機会均等などを
訴えた人です。
以前に、確か、
恋愛に関する論文集だかに集録されていた
ウルストンクラフトの短い評伝を読んだはず、
と思い出したんですが、
本の名前を忘れてしまい、
ざっくり検索しても出てこなかった。
女性の権利獲得への道は、
それまでの女性たちの怒りや、
出せなかった声を引き継ぎ、
ウルストンクラフトによって本格的に
切り開かれたのだと思います。
トンプソンとビアードのお墓訪問の意味は、
#metoo運動もその延長線上にある、
ここまできたよという報告活動
だったのでしょうか。
とはいえ、
ウルストンクラフト自身の人生は、
ちょっと切ないものでした。
娘が『フランケンシュタイン』を書いた
作家のメアリー・シェーンだという
ことでも知られています。
一昨年に、シェーンの生涯を題材にした
映画『メアリーの総て』が、
ちょっと話題になりましたよね。
*
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