ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

足助素一


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近藤憲二『一無政府主義者の回想』
(平凡社/1965.6.30)の中に、
足助素一(あすけ・そいち/1878-1930)
という出版人が登場します。

足助は神楽坂にあった出版社叢文閣
(そうぶんかく)の社長だった。

札幌農学校で有島武郎と
同窓だった足助は、
有島の親友であり仕事においても
重要なパートナーだった。

そして大杉栄&伊藤野枝の
理解者でもあったようです。

野枝が殺される前日、
1923年(大正12年)9月15日、
借金をお願いしに行き
20円都合してもらったのが足助だった。

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1919年(大正8年)秋、
大杉と野枝らが創刊した
月刊『労働運動』。

そのスッタッフだった
近藤憲二は広告の担当だった。
近藤が叢文閣の足助のところに
創刊号の広告を取りに
行った話が傑作です。

以下、近藤憲二
『一無政府主義者の回想』を参考に
会話調にアレンジしてみました。

足助「用事はなんだ?」

近藤が広告下さいと頼むと。

足助「ナニ、どんな新聞か知らぬが
出もしないうちになんだ!」

近藤「僕らがどんな新聞を出すか
およその見当もつかないのですか!」

足助「うるさい奴だ、持って帰れ!」

次号の広告を取りに行くと。

足助「料金は?」

近藤「十円です」

足助「馬鹿! 文章世界だって十円だゾ!
ペラペラの新聞が大きなこというナ!」

近藤「いまは苦しいから高くいうのだ。
やっていけるのなら、
叢文閣のものなどタダで出す」

足助「うるさい、やるから帰れ!」

有島武郎はこれだけ読め!

足助は1930年(昭和5年)11月初旬に
癌で亡くなるのだが、
その追悼集に近藤は
こんな文章を寄せている。

〈足助さんと交際のあった人で、
喧嘩をしなかった人があるだろうか。

あの生一本で、
いいたいことをズケズケいう性格には、
妥協というものはなく
腹の中ではひと一倍考えていても、
口先だけは容赦なかった。

しかし足助さんと喧嘩をした人で、
足助さんを心から
憎んだ人があるだろうか。
まずない。〉

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