ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

伊藤野枝が書いた野上弥生子への遺書


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【伊藤野枝 1895-1923】
第204回「空花(あだばな)」、
原稿の整理をしました。 

野枝が『女性改造』1923年4月号に寄稿した
「私共を結びつけるもの」は、
野枝が大杉栄と自分の関係を書いたものですが、
これは結果的に野枝の遺書になった
という見方ができるかもしれません。

野枝、大杉そして大杉の甥が
虐殺されたのは五ヶ月後でした。

辻潤との結婚生活に終止符を打って、
大杉との共棲を始めるにあたり、
野枝は周囲の人々から大反対をされました。

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特に信頼していた野上弥生子からの反対は、
野枝にとって大事な親友を
失わせる結果になりました。

辻と別れることはよしとしても、
大杉と共棲することは
絶対に野枝を幸福にしないと、
野上は指摘したのです。

その指摘に7年後に反論したという意味では、
野上に対する遺書になったと
私は考えてもいます。

野枝は大杉より自分が先に死ぬなら、
いつ死んでもよいと考えていたので、
二人同時に殺されたことも
野枝にとっては不幸ではなかったはずです。

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