ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
伊藤野枝とモガと林倭衛
2015-12-19(土)
【伊藤野枝 1895-1923】
第213回「鳥渡(ちょっと)」、
原稿の整理をしました。
野枝がフランスに滞在している
林倭衛(はやし・しずえ)に宛てた
手紙がいいですね。
野枝には心を許せる人物は
大杉以外ほとんどいませんでしたが、
林は例外だったようで、
野枝の文面が生き生きしています。
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「若い女の人達も此の一二年の間に
びつくりする程キレイになりましたよ」
と野枝は書いていますが、
これはモガのことですね。
野枝もこのとき洋装、短髪のモガでした。
↓
この写真。
野枝はこのとき満28歳ですが、
昔は数え年ですから29歳。
30歳を目前にして
「本当にいやになりますね」という、
年齢の感覚も今とはやはり違いますね。
死の四ヶ月前に書いたこの手紙が、
野枝が林に宛てた
ラストメッセージになりました。
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