ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
管野須賀子と伊藤野枝
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田中伸尚(のぶまさ)
『飾らず、偽らず、欺かず
――管野須賀子と伊藤野枝』
読了しました。
自ら「アナキスト宣言」をした
最初の女性が管野須賀子でした。
二番目が伊藤野枝。
だから「管野須賀子と伊藤野枝」
という書名なわけですが、
詳細な知識と取材を
ベースにしているので、
なかなか読み応えがありました。
須賀子は1881年生まれ、
野枝は1895年生まれで、
ふたりの年齢差は14歳。
急速に近代化が進展していた
当時の明治の日本では、
なにかとこの年齢差は
大きかったはずです。
野枝が論客としてデビューしたのは、
須賀子が大逆事件で
死刑に処せられた後ですから、
須賀子は野枝の存在を
知る前にこの世を去りました。
野枝は当然、須賀子の存在は
知っていたわけですが、
野枝が須賀子について
言及している文書は皆無です。
彼女が須賀子について
言及していたという、
関係者の証言も皆無です。
なぜなのか?
このあたりは、
今後の「伊藤野枝研究」の課題ですかね。
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