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日経新聞夕刊のコラム「プロムナード」の
立川談四楼（落語家）の文章がよいと以前書いたが、
本日のコラムもよかったです。
タイトルは「どうでもいいことの正体」。

以下はこの文章に関する、僕の思い込みの解釈。

人には〈肝心なこと〉と〈どうでもいいこと〉があって、
やっかいなことに、その人にとって〈肝心なこと〉は、
なかなか見えにくくて、
〈どうでもいいこと〉はわりあい明確に見える。

たとえば、俺はいったい何をしたいんだ、
という〈肝心なこと〉は見えにくくて、
〈どうでもいいこと〉はわりあい明確に見えるということだ。

やりたい仕事はわからないが、
やりたくない仕事は、はっきりしているような心理状態とか。

こういう場合、人は〈肝心なこと〉＝やりたい仕事は何かを、
真剣に考えがちだが、
実は〈どうでもいいこと〉＝やりたくない仕事について、
真剣に考えた方が自分の本質を知ることになる。

つまり、一般的な価値観の〈肝心なこと〉と、
〈どうでもいいこと〉は、実は逆なのであり、
〈どうでもいいこと〉の方が重要なのだ。
その人にとって〈どうでもいいこと〉に、
実はその人の本質が宿っているというわけ。

ということは、人との相性なんかも、
こう考えるとわかりやすいかもしれない。
〈どうでもいいこと〉でウマが合う人同士は、ウマくいく。

僕とコウ編集部員は、
一緒に暮らすようになって19年になるが（未だに事実婚）、
〈どうでもいいこと〉で、まあ、ウマが合っているのだろう。

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