コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第793回 デザインにお金を払うという感覚がない
このマーブル待ち針はかわいい!
乙女な待ち針ですぅ♡
クロバーさんには、
新商品を律儀に送ってもらうんですがー、
ひさびさ紹介したい「かわいいもの」が
届いたって感じだわね
(クロバーさん、すみませんー)。
クロバー マーブル 待針 待ち針 耐熱 22-724 |
しかし実際、
日本の洋裁道具って
デザインがダサ過ぎだよね!
あ、家電も何もかにもかー。
「ダサくないと売れない」よりも
根本的な原因がなにかあるんだろうね。
キャリアウーマン同士の対談で、
結局、決定権を握ってるのが
(オンナ心のわからない)オヤジだからだ、
って考察を読んだ気がするんだけど、
いまひとつ、核心に迫ってると
思えなかったし。
また、別の記事で、
日本では成果を性急に求めるから、
確実にウケるそこそこのモノしか
作れないのに対し、
アメリカ(ヨーロッパだったか?)では、
何度も失敗することが許され、
自転車のサドルひとつを10年かけて
デザインしたりする、
ってのも読んだけど、
時間長くかけてもあんまり
変わらない気もする。
ダサいデザインのモノが多い、
って件を考えると、
故桑沢洋子が自著の中で書いてた
「日本人には、デザインにお金を払う
という感覚がない」ってセリフを
いつも思い出す。
桑沢洋子は1910年生まれ。
雑誌『婦人画報』編集者を経て、
桑沢デザイン研究所を創立した人。
個人的には、
徴兵逃れしてた写真家が夫だった、
ってプライベートに
かなり興味持ってますが、
日本服装史の中で
覚えておかなきゃいけない人です。
別名、普段着のデザイナー。
『暮らしの手帖』創刊編集長の
花森安治とともに、
日本人に本当に似合う洋服を
日本人の手で作らなければいけないと
考えていたたったふたりのデザイナー
とも言われます。
ふたりの目指したことは、
ふたりの死と
既成服の時代の到来によって
挫折したとも。
興味ある方は、
クレヤン8号を読んでください。
ところで、
昨日のメルマガの中で、
妙に気になってチェックしといた
「ゆきねえのタンクトップブラキャミ」↓
せっかくなのでリンクはっとく。
あの兵藤ゆきねえ
(ファンとかじゃないよ)が、
なぜこれをデザインしたのか、
非常に気になるんですが、
「グラマーさん向け」に
チェック入ってないので、
アタシには適さないよう。
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10月21日(火)13:00〜14:30
和光大学ジェンダーフォーラムで
講演します(一般聴取可能)。
タイトルは
「裁縫する女のジェンダーポリティクス」。
10/11からミニ個展も開催!
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子ども手芸(&ついでに英語)教室↓
●ワタナベ・コウの子ども手芸教室
夏休みの自由研究にどうぞ!
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●コウ手芸部
●FB裁縫女子宣言!
●FB裁縫女子2(仮題)
●pixivワタナベ・コウ
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「ワタナベ・コウの【ひとりおしゃれ工房】」では、
「『裁縫女子宣言!』を作ろう!」を公開中。
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●雑誌『hito(ヒト)』3号にインタビュー掲載
●「サイゾーウーマン」にインタビュー掲載
●歌人の枡野浩一さんとのユースト対談↓
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●写真家の大野純一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/channel/ohnojunichi
●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』(リトルモア)書評↓
http://bit.ly/fHvj35
●『裁縫女子』は↓で最初の4ページが読めます(無料)。
http://xfs.jp/yVaxt