コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第896回 東京外国語大学とアタシ
府中市にある
東京外国語大学附属図書館で
企画展「東京オリンピックと外語の学生たち」
を見て来ました。
東京オリンピックがらみの展示は
あまり面白くなかったですが、
わが中退母校、東京外国語大学の
沿革歴史に関する展示は面白かった。
外語大の起源は江戸時代、1857年の
蕃書調所(ばんしょしらべどころ)なんだね。
外国語含め外国関係のわかんないことを
調べるところ、って感じですかね。
外語大では、1年生のときに
語学科対抗レガッタ(ボート大会)という
強制(!)参加の行事があるんですが、
これが、明治35(1902)年から
行なわれているイベントであることも
はじめて知りました。
私たちのころは、
赤羽線がまだ開通していなかったので、
やたら遠くまで行ってた記憶があるんですが、
大学のある巣鴨から埼玉の戸田まで
ボートの練習に行くんですよ。
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(↑前から読みたいんだけど、まだ未読)
ボートなんか漕いだことないし、
泳げないし、
救命胴着を身につけるとはいえ、
川に落ちたらと思うと
コワくてコワくて。
けど、
付き合ってた同じ学科の男子が、
アタシのこと大好きだったから(笑、
「絶対に飛び込んで助ける」って言うんで、
仕方なく行ってましたけどね。
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(↑旧版を読んで外語大受験を決意、したような。
大学1年のとき『日本語とタミル語』が出版され話題に)
そして、仕方なく行って、
ふたりでイチャイチャしてたんで(笑、
のちに別の学科の男子とつきあったときに、
「よくボート場でイチャついてたでしょ」
って言われましたよ。
バカだったんだねえ、アタシ。
今の大学生は、電車の中とかで、
就職の話してますから、
違うよねえ(別名、世知辛い)。
つきあった男子たち
(って、そのふたりのみだけど)、
どんなオッサンになってますかねえ。
会いたくないけど。
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(↑これ読んでヒンディー語に決めた、ような。
古い本なので画像なし)
そんな話はさておき、
東京外国語大学が今の4年制大学になるのは、
第二次大戦後の1949年です。
それまでは、まあ、
専門学校のようなもので、
今の東京大学や一橋大学の
附属機関だった時代もあったりして、
創立時期を確定するのは難しいらしんだけど、
とりあえず「東京外国語学校」が出来た
明治6(1873)年を「建学」の年
としているようです。
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(↑私が高3だった80年に『寓意と象徴の女性像』
(全集の中の一本)でサントリー学芸賞をとった
若桑氏も当時外語大で教えてた)
で、この「東京外国語学校」は、
今の一橋大学と合併していちど
「東京商業学校」になるんですが、
明治32(1899)年に独立して
再び「東京外国語学校」となります。
最初の(平民は入学出来なかった)
「東京外国語学校」に
在籍していた二葉亭四迷が、
平民の通う商業学校になることを嫌って
大学を中退したと言われています。
商業学校から独立して
再び「東京外国語学校」となった時代に
在学していたのが、あの大杉栄です。
1923年に伊藤野枝とともに虐殺された
アナキスト大杉栄が卒業生であることは、
私も現役の外語大生である当時、
知っていたんですが、
ヒンディー科の上級生男子も
最も有名な外語大卒業生として
大杉栄の名前を挙げていました。
ちなみに、大杉栄は、
ポチさんことツルシカズヒコの
ライフワーク「伊藤野枝1895-1923」の
主要人物であり、
野枝とともに虐殺されたアナキストです。
私とは、新潟県出身
(大杉は新発田市、私は妙高市)
という共通項もあります。
今の外語大生は、
卒業生の有名人として誰を挙げますかね。
お笑い芸人の光浦か、
『花子とアン』でブレークした
鈴木亮平でしょうか。
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(↑中沢新一は当時、確か、ウルドゥー語科の助手。
読んだことあるのはこれだけだわ)
いずれにしても、
「左」の卒業生なんか挙げないわね。
というくらい、80年代の外語大は、
まだ「左」臭の残る大学だったと思います。
実際、ヘルメットにサングラスをかけて
門のところでビラ配る学生がいたし。
60年代後半の学園紛争のころは、
東大、教育大(今の筑波大)とともに
国立の「最重症大学」と呼ばれてた大学
だったってのも今日、知りました↓
いや、なんか運動が激しかったらしいこと
くらいは知ってましたよ。
高校時代は、田舎の高校ですから、
東京外国語大学を受験することに決めた
って先生に報告したら、
「ロシア語と中国語は絶対にやめろ」
と言われたし。
って、
もうひとり外語大のドイツ語に入った
同級生はそんなこと言われてないって
言ってたから、私だけ「アブナイ」って
見られてたのかなあ(に決まってんだろっ)。
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(↑私が大学2年生のときに出版されて話題に!)
私が入学したのは1981年なんですが、
今や民法4局でつぶれるならフジテレビ
と言われる瀕死のフジテレビが、
最も元気なテレビ局だった時代でした
(バブル前夜とも言う)。
外語大卒業生の頼近さん田丸さんという
フジの看板女性アナウンサーが
ニッコリ微笑むポスターが
校内に貼ってあったりしてねえ。
しかし、
今や外語大は、女子大みたいですね。
私が入学した2年後に女子と男子が同数になって
以降は女子学生のほうが増えてるんだって。
今は女子のほうがなにかと優秀ですから、
偏差値の高い大学は女子率が高く、
低い大学は男子率が高い、
って某大学関係者に聞きましたけどねえ。
2012年には学部改組して
言語文化学部と国際社会学部となったようで、
私が中退した外国語学部(のみだった)は
消滅してました。
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