コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第922回 Pコートとボンナイフ


手芸部部員Tさんのお友だちの
Pコートのお直しを頼まれました(有料)↓
20141208_ph01

某デザイナーズブランドのPコートなんですが、
本体の端がボロボロしてるのは、
そういうダメージデザイン。

すりきれている裏地をいちど全部はずして、
その裏地を解体して型紙がわりにして
新しい裏地を裁断して縫い合わせ、
もとの状態に戻します。

裏地をはずしたところ↓
20141208_ph04

右半分の裏地を解体したところ↓
20141208_ph02

袖も立体的な2枚袖です↓
20141208_ph03

ポケットの袋布である裏地も
底に穴が開いちゃっています↓
20141208_ph05

ポケットは玉縁なので、
玉縁のところからはずすと大変なので、
穴の開いてる底部分だけ
新しい布をつなげようかと。

最初のとこの写真で、
右側に大きく四角い穴が開いているのは、
ポケットに穴があいて、そこから裏地の中へ
なにかが落ちたらしく、
それを拾いたくて裏地のほうを
切り取ってしまったようです。



で、
総裏の場合、
裏地は衿にはさみこんであるわけですが、
衿をはずして元に戻すのは大変なので、
裏地をはずすときは、
台衿の下端ギリギリのところで
裏地を切ってはずします。

新しい裏地を縫いつけるのは、
台衿の下端に手縫いすることになります。

衿のところで裏地をはずす作業をやってて、
20年くらい前に、縫製のプロの方から、
リフォームにカミソリを使うという話を
聞いたことを思い出しました。

衿の際で裏地を切り取るのには、
ハサミよりカミソリがいいね。

カミソリって、
スケ番(アラフィフ以外にわかるかな〜)とかが
指にはさんで持つ、
四角いカミソリの替え刃ね(笑。

あのカミソリの名前を思い出したくて、
1955年生まれのマイダーリンこと
ポチさんに聞いたら、
鉛筆を削るのに使ってたやつでしょ、
と言われ、
名前はポチさんもわかんなかったんだけど、
検索したら「ボンナイフ」と呼ぶことが判明。

●ボンナイフのコレクターの方のページ
●山田文具店のボンナイフ

「ミッキーナイフ」とも呼ぶようですが、
どっちの名前も記憶にない!

けど、あのナイフは、使ってました!
筆箱の中に必ず入っていたような。
懐かしいなー。

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