ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
生の拡充
井の頭通り沿いの歩道で
見つけたひまわり。
花が咲く直前の状況のようです。
ワイルドな蕾という形容がいいかも。
※
『大杉栄 伊藤野枝選集 第二巻 』
(黒色戦線社)を読み始めました。
大杉の残した名文の中でも
最も有名な「生の拡充」が
収録されています。
〈征服の事実がその頂点に達した
今日においては、
諧調はもはや美ではない。
美はただ乱調にある。
諧調は偽りである。
真はただ乱調にある。
今や生の拡充はただ反逆に
よってのみ達せられる。
新生活の創造、
新社会の創造はただ
反逆によるのみである。〉
「生の拡充」は
大杉と荒畑寒村が創刊した
『近代思想』第1巻10号
(1913年7月)に掲載されました。
当時、大杉は28歳。
大逆事件による左翼陣営の
失地回復のために、
大杉は張り切っていた。
18歳の伊藤野枝は木村荘太から
ラブレターをもらい舞い上がり、
夫の辻潤との関係が
険悪になっていた。
27歳の平塚らいてうは、
前年夏に出会った若いツバメ、
奥村博と再会。
赤城山麓へふたりで行き、
愛を育んでいた。
25歳の神近市子は
この年の春に女子英学塾卒業し
弘前高等女学校に職を得たが、
1学期終業式後、
青鞜に在籍していた
ことが発覚し免職になった。
1913年、大正2年。
それぞれの夏。
それぞれの「生の拡充」ですね。
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