週刊ポチコラム:ポチことツルシカズヒコが雑誌批評などを書きます

vol.14 信用しがたい数字

朝日新聞の夕刊で、
本日から「出版サバイバル 2兆円割れショック」という、
5回連載のルポみたいな記事がスタートしましたね。

その隣に「雑誌12年連続減 09年本の販売2兆円割れ」、
という記事が載っていた。
これを踏まえての5回連載ルポなのでしょう。

96年には書籍・雑誌の販売金額が2兆8000億円ぐらいだったのだが、
09年の書籍・雑誌の販売金額は1兆9356億円。
売り上げの6割近くを占める雑誌の落ち込みが激しいようです。

2兆円を下回るのは21年ぶり。
21年前というと、89年ですが、
89年当時と今の状況が似ているとはとうてい思えませんよね。
なんだか数字のマジックにしか思えません。

今、電車の中で雑誌を読んでいる人なんて皆無に近いですよね。
89年当時は今の10倍ぐらいの人が、
電車の中で雑誌を読んでいたはずです。

96年当時、雑誌の販売金額は、
1兆8000億円ぐらいだったと言われています(書籍が1兆円ぐらい)。
今の雑誌販売金額は1兆円ぐらいみたいですが、
この数字も信用しがたいですよね。
1兆8000億円→1兆円、半減したというレベルではないと思う。