ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
大杉栄&伊藤野枝の最後の写真
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※
明大和泉図書館で
以下の本を借りてきました。
●安成二郎『無政府地獄 大杉栄襍記』
(新泉社/1973.10.1)
昨日書いた「大杉栄&伊藤野枝の
関東大震災」ですが、
安成二郎自身が書いた
一次資料に目を通すためです。
当時、読売新聞編集記者・
安成二郎(1886年 – 1974年)が
撮ったとされる大杉栄&伊藤野枝の
生前最後の写真ですが、
その写真存在してました
この写真ですが、
『無政府地獄』によれば、
こんな経緯があったようです。
9月1日、余震が少し鎮まったころ、
安成はカメラ(コダック)を下げて
大杉宅と内田魯庵
(1868年 – 1929年)宅に向かった。
すると、内田の家の前に
内田の家族と一緒に大杉が立っていた。
カメラを下げていた安成を見た内田が、
安成に大杉のことを
読売新聞の記事にして、
写真は「大杉に何処かソコラの
木の下に立って貰って、
アナーキストの避難は面白かろう」
と言った。
しかし、安成はそうしなかった。
内田は「安成が此写真を撮ったら
好い記念だったろうに、惜しい事をした」
というふうなことを後日、書いた。
実は安成は内田と別れてから、
大杉と一緒に
大杉宅近くの避難所にへ行き、
椅子に腰掛けている大杉と野枝の
ツーショットを撮影したのだった。
安成はこう述懐している。
〈之が二人の最後の写真にならうとは、
彼等も私も元より思ひも
寄らないことであった。〉
暗くてあまり写りがよくないですが、
雰囲気が出ている写真ですね。
状況がよくわかる写真というか。
顔が横向きの大杉の表情は
よくわからないですが、
野枝さんは予想通り笑っている。
急須らしきものがあるので、
お茶でも飲んでるのかな。
それと、野枝さん胸をはだけて、
ちょっとオッパイが見えていますね。
たぶん、生後1か月にみたない
ネストルに授乳しているからでしょう。
伊藤野枝はやっぱり野生児だ。
平塚らいてうにはありえない写真です。
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