第1125回　ハンドメイドブームの正体

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2015-06-22（月）

　
某雑誌編集部の方と打ち合わせしました。

おみやげにもらった「ムッシュ・エム」の
ケーキがすんげえうまかったーっ！

きゃりーぱみゅぱみゅも
お気に入りのケーキ屋さんみたいだよー。

＊

そんな美味しいおみやげもらっておきながら、
ハンドメイドブームは作られたブームだ、
現実にはぜんぜん流行ってないと思う、
なんて、
裁縫のセンセーらしくないことを
しゃべっちゃったみたいよ、コウ先生。

話の内容をココに書くのは控えるとして。

広告宣伝とは近代なり。

ビンボ臭いとかダサいとか罵られながらも
13歳から「ハンドメイド」好きだった私にゃ
ブームなんか関係ないですけどね。

ハンドメイドブームの実体は
SNSブームのひとつであって、
正体は、淋しい、なんだろうね。
　
＊
　
淋しい、と言えば。

この前、ごはん食べるのにテレビつけたら、
下重暁子著『家族という病』が
すんごい売れてるって話題が流れてました。

フッくん（通じるよね）の離婚とからめて
パブしてたとこなんて、さすがテレビだ！
さすが幻冬舎だ！と思って、笑えた。

諸悪の根源は家族なり、
って書いたのは、太宰治でしたかねえ。

これまで家族幻想に関する本って
学者の書くもんだったような気がするけど、
一般向けに女性エッセイストが
書くようになったっていうことは、
ますます家族幻想が強まっているって
ことなんでしょうかね。

それよか、
という病、ブームらしいし、
良妻賢母という病、ってタイトルで
本、書かしてくんないかな、アタシに（笑。

「家族」幻想よりも
「良妻賢母」幻想のほうが、
切り込む対象としては、
タブーが強い気がしますけど。

＊

下重暁子さんと言えば、
20年ほど前に、
下重さんの自伝の挿絵を描きました。

絵を描くために、
原稿をしっかり読みましたが、
軍人だった父上が
公職追放されたあとに
エロ画を描いて生計を立てたという
くだりは、今もよおく覚えております。

あの件が、下重さんのモノの考え方に
大きく関わっているのだなあと思いました。

けど、まさか、あんな昔の本、
Amazonさんに存在してないだろう
と思ったら……

1996年発行、下重暁子著
『大人が信じられない　私の反抗期』↓
あったわよ！

やめてー、表紙の下手くそな絵も
ワタナベ・コウじゃない？
どこにもクレジットないけど（笑。
下手くそ過ぎるぅ、消したいぃー（泣。

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@watanabe_kou からのツイート
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2014/10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス」の、
当日配布資料のpdfファイルです↓
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス

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●雑誌『hito（ヒト）』3号にインタビュー掲載

●歌人の枡野浩一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/recorded/12750111

●写真家の大野純一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/channel/ohnojunichi

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』（リトルモア）書評↓
http://bit.ly/fHvj35

●『裁縫女子』は↓で最初の4ページが読めます（無料）。
http://xfs.jp/yVaxt