第131回　〈節電女子の節電飯1〉ガスでご飯を炊く

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第131回　〈節電女子の節電飯1〉ガスでご飯を炊く

2011-03-17（木）

節電が呼びかけられていますが、
「食事の準備時に電力使用量が増える」というのが
意味がよくわからず、
よそんちはそんなに電子レンジを活用しているの？
とボンヤリ思っていたら、

今日（17日）の日経新聞別刷の特集
「今すぐ実行できる節電方法」を読んで
ようやく意味がわかりました。
料理の中で最も電気を使うのは炊飯器！
原因は炊飯器！だったんですね。

うちには炊飯器がありません。
料理に電子レンジもほとんど使わない。

そんなわけで、プルプルふるえながら読んだ
日経新聞「今すぐ実行できる節電方法」内
「ガスでご飯を炊く」の記事……。

〈米は30分以上水に浸す→厚手の鍋を使い米の分量に対して水を新米は1割程度、古米は2割多めに、炊飯時間は2合で15分（中略）→火加減はまず強火で1〜2分→ふきこぼれないようにして弱火で13〜14分→炊きあがりの直前で一度さっと強火（5秒程度）にして止める→10分蒸らしてからしゃもじで空気を入れる〉

め、めんどくせーーーーーっ！！！
1割とか2割とか1〜2分とか13〜14分とか
5秒程度って何だよっ！！！

ようやくこれで
「土鍋でご飯を炊くのってめんどくさくないですか？」
とさかんに言われるわけもわかりました。

とはいえ私は、
あの記事を監修した料理研究家の先生を
責めたいわけではありません。
あの記事をまとめた記者の方も責めようとは思いません。
ああいうめんどくさい「作り方」になってしまう理由が
裁縫女子歴35年のコウ先生としては
痛いほどよくわかる。
「苦情が来ないこと」を最優先して記事を作ればああなるんだと思う。
「苦情が来ないこと」を最優先して「作り方」を書くと
「妙に細かな数字にたよった作り方」すなわち
「一般的なめんどくさい作り方」になるものなのです。
めんどくさい作り方を求めているのは「私たち」なんですよ。

というわけで、
料理女子でもある裁縫女子、コウ先生が
20年近く実践している「ガスでご飯を炊く方法」を
イラストにしてみました。

分量は約3合の場合。
計量カップがなけりゃコップとかでもいいわけです。
米の分量よりちょっと多めに水を入れると覚えましょう。
約2合のときも私は同じ分量、時間で炊きます。
米や気温の関係で炊き上がりは違うけど、
そんなことは気にしないことです。
気にする人は原発のお隣りで生活するといいよ。

炊飯器でごはん炊いてると
目盛りで見てるから
米と水の分量もわからなくなる。
そうして「私たち」は、自分の頭で考えて
モノを作ることができなくなっていくのです。
（ワタナベ・コウ著『裁縫女子』（リトルモア）のp142参照）

ふっくらだかほっこりだか知らないけど、
米の質も見分けられないくせに
（生地の質も見分けられないくせに、と同意）
なんだかやたら「おいしい」ごはんを食べたいという
「私たち」の要求に応えるべく
電気をたくさん食べる高性能炊飯器は生み出されていった。
今回の原発事故に、
やたら「おいしい」ごはんを食べたがった「私たち」は
無関係ではないのです。

ごはんはおこげができてもおいしい。
少々やわらかくったっておいしい。
ちょっとくらい芯が残ってたっておいしい。
数分、数秒、火の加減が違ったっておいしいものなんだよ。
だって、お百姓さんが精魂込めて作ってくれた日本のお米だもの。

ま、我が家は特に、
新潟県妙高市のコシヒカリだからってこともあるけどね。
ハーハッハッハッ！！！！

　

　

　

　

　

　
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