コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第148回 マリちゃん、塩麹ありがとう!

拙著『裁縫女子』(リトルモア)を
おすすめ本に掲載してもらっていたので、
3/25発売号の『クロワッサン』を
十数年ぶりくらいに買っていて、
特集企画の塩麹が気になってはいました。

そしたら、
テレビとかでもやってるの?
流行ってるんだってねえ、塩麹、
コウ手芸部でも話題になって、
料理研究家でもある手芸部部員のマリちゃんが
昨日の手芸部のときに
塩麹をちょっとずつ配ってくれたのよ。
昨晩、早速スープにしてみたんだけど、
マリちゃん、おいしかったよ。
ありがとう!

マリちゃんは広江真理さんといって、
『やさいの友 からだの中から元気になるレシピ集』
(エンターブレインムック)という本でも
レシピを紹介しています。
本のリンクはこちら

それから昨晩は、
チンゲン菜とピーマン1個半も残ってたんで、
塩麹をちょちょっと混ぜておいたんだけど、
今朝食べたら、んもお、
過去のいろんな一夜漬けより数倍うまい!
何といっても、麹の香りがいいよね。

麹といえば、
うちの今年103歳のおばあちゃん
(『裁縫女子』の主要登場人物、まだ生きてます)、
麹で味噌、作ってました。

おばあちゃんは
大豆パスタマシーン(アタシ命名)みたいなのを持ってて、
その機械からニョロニョロ出て来る
ホクホクした大豆をつまむのが
私は超好きでした。
麹に魚とか肉も漬けてて甘酒も作ってた。
麹以外にも糠とか酒粕とか
そういうのが台所にフツーにあった。
酸っぱいような甘いようないい匂いが
常に漂っていたような気がする。

麹のことを書いていたら
ひいおばあちゃんのことも思い出した。
私はおばあちゃん子になる前は
ひいおばあちゃん子だった。

ひいおばあちゃんは私が5歳のときに亡くなった。
何歳だったんだろ。
ひいおばあちゃんが死んだことがわからなくて
死んだひいおばあちゃんといっしょに
布団に入っていたんだった。

ひいおばあちゃんは台所で倒れて死んだ。
倒れて梅干しの瓶(かめ)を倒したんだった。
瓶から流れ出た梅干しの赤い赤い赤いつゆが
私には血に見えて、
ものすごく恐ろしかった。

ひいおばあちゃんやおばあちゃんが
薄暗くて冷たい台所で
誰にもありがとうを言われずにやってた手仕事を
忘れちゃいけない、と思うわ、
アタシッ!
(ここでキラキラ目の絵入る)

てなわけで、
今日、早速、スーパー『オオゼキ』で
伊勢惣の「みやここうじ」ってやつを買っちゃって、
(これしかなかったよ、麹って)
HP掲載のレシピで塩麹、仕込みましたっ。
炊飯器で保温、なんてこじゃれたレシピでしたが、
ご存知のようにうちに炊飯器は存在しない。
今日はちょうどあったかかったし、
日当りのいいところに置いときましたさ。
 
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