週刊ポチコラム:ポチことツルシカズヒコが雑誌批評などを書きます

vol.24  蜷川正大氏のブログについて

蜷川正大氏のブログ「白雲去来」で、『「週刊SPA!」黄金伝説』について言及していただきました。

『「週刊SPA!」黄金伝説』の中に蜷川氏が登場する下りがあり、
蜷川氏はそれについて言及している。

93年10月20日に起きた野村秋介氏の自決について、『週刊SPA!』が「今週の顔」で記事にしたのだが、その記事に関して野村秋介事務所の代表だった蜷川氏から抗議を受けた。編集長の僕と「今週の顔」デスクのタカダが事務所を訪れ、話し合いをした。その顛末を僕は『「週刊SPA!」黄金伝説』に書いた。

僕は話し合いの席の模様を〈蜷川氏は進行役に徹し〉と書いたのだが、蜷川氏のブログを読むと、〈私は、野村先生の事に関しては、他人任せにするようなことはなく、「進行役」などに徹せず、私が、ツルシ氏と直接話すはずだ〉とある。

〈蜷川氏は進行役に徹し〉という表現が、蜷川氏が話し合いを〈他人任せに〉しているという印象を与えたようだが、言葉足らずの表現だったことを反省している。

蜷川氏はポイント、ポイントでの適切な発言をしていて、ただ発言の分量自体はあまり多くなかった記憶があり、それで〈蜷川氏は進行役に徹し〉という表現をしたのだった。

この一件に関し、『「週刊SPA!」黄金伝説』には書かなかったことをひとつ書きます。野村秋介氏の自決記事を書いたのは、「今週の顔」デスクのタカダくん本人だと僕は思っていたのだが、実は実際に記事を書いたのはタカダくんではなく、「今週の顔」班のTくんだったのだ。

タカダくんからその話を聞いたのは、1年半ぐらい前(09年の1月ぐらい)だった。タカダくんによれば、Tくんの書いた文章を読み、野村秋介サイドへの取材もするべきとアドバイスしたのだが、取材する時間がなくて……という感じで、野村秋介サイドへの取材をしなかったらしい。

タカダくんはTくんを庇っていたのだろう。結果的に抗議が来たことは、デスクの「ミス」ではあるのだが、タカダくんのような責任感のある編集者は、そうはいないよなぁ〜、僕はそう思う。

タカダくんは現在、集英社インターナショナルの書籍編集長である。木村元彦著『オシムの言葉』(集英社インターナショナル)は、タカダくんが担当したヒット本だ。