週刊ポチコラム:ポチことツルシカズヒコが雑誌批評などを書きます

vol.3『アスペクト』休刊

毎月、クレヤン編集部に送ってもらっている、
『アスペクト』というPR誌がある。

アスペクト

クレヤン編集部は『アスペクト』をわりに贔屓にしていた。
なぎら健壱さんの連載があったり、
歌舞伎町の水商売の女性たちの愛読書の特集など切り口がユニークで、
小村啄磨編集長の書く文章も、
なかなかユーモラスでよかったからである。

本日、小村編集長から封書が届いた。

〈PR誌界の異端児をめざした『アスペクト』でしたが、その前にうっかり社内の異端児となってしまい、9月号をもって休刊することになりました。最終号(冬ごもり号)を出せないまま、みなさんとお別れするのは残念です。もうしわけなく思います。〉

最後までユーモラスな文面が小村編集長らしくていいのだが、
48頁の小冊子すら出版し続けることができないなんて、
情けない出版社だよなとも思った。